洪水で幅100キロの「湖」が出現 パキスタン南部

2023/01/14

    新たな衛星画像で確認できたインダス川下流の南部シンド州に幅100キロほどの大きな湖は、パキスタンを襲った記録的な洪水が原因だ。
     
      28日に米航空宇宙局(NASA)の地球観測衛星に搭載された光学センサー「MODIS」がとらえた画像では、昨年の同じ日の画像と比べると、川が細く流れる農地だった部分が巨大な湖と化していることが分かる。
      パキスタンは6月半ばから史上最悪規模の豪雨に見舞われており、死者1162人、負傷者3554人、被災者は3300万人に上っている。
      また、シンド州と隣のバロチスタン州では、雨量が平年の6倍に達した。
       
        今年はすでに1961年の観測開始以来、最大の雨量を記録しているモンスーン・シーズンと呼ばれる雨季に入ってから、この後さらに1カ月続く。
        今後の数日は乾いた天気が続く見通しだが、専門家によれば、水が引くまでには何日もかかるとみられる。

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