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「優雅な晩年」を過ごそうとした78歳男性が腰を抜かした「ヤバすぎる出費」
2023/01/20
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資金に余裕がある人でも、タワマンに住んでから「しまった」と思うことがある人が増加している。
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事業家の富田和夫さん(78歳・仮名)も、そんな一人である。
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妻と一緒に銀座近くのトップクラスの高級老人ホームに入ろうと考えていたが、見学に行ったら狭い1LDKでも夫婦の入居金だけで1億を超える。
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それなら、医療から生活全般までサービスが1カ所に集まっているタワマンで暮らす方が気ままで、他人に気遣いすることないと考え、65歳の時に事業整理して用意した「老後資金」からポンと現金で1億6000万円を払い、有名不動産販売の新築3LDKを購入した。
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実はこの富田夫妻のように、医療や生活のサポートを求めてタワマンを買う人は珍しくない。
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最近建てられた建物であれば、室内はもちろんエレベーター、玄関ホールまでバリアフリーであったり、扉の開閉や共用施設が使いやすいユニバーサルデザインで設計されていることが多いからだ。
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さらに365日24時間、いつでも同じフロアーの集積場にゴミが出せるというのが便利だという声も聞く。
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また運転免許返納をして車を手放したいと思う人にとっても、徒歩圏内に「駅」があるタワマンは便利だ。大規模なタワマンであれば駅や繁華街へ独自のシャトルバスが巡回しているため、外出には困らないのだ。
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そんな富田夫妻が選んだのは、品川ベイサイドで2007年に竣工した42階建てタワマンで、グッドデザイン賞も受賞したハイグレードな建築物だった。
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近くにはライトアップされたレインボーブリッジや東京の夜景を望み、ビルの一階には24時間オープンのスーパーマーケット、二階には様々なクリニック、歯科医院、薬局、郵便局、銀行出張所、地下にはプールやジム、スタジオもあって、2000戸の日常生活が敷地内で完結できる優れものである。中、低層階でも億ションに近いが、買い手が殺到したらしい。
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これだけ素晴らしい物件に住めるなら、何の不満もないはずである。
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しかし
「現地にモデルルームができる前、一般公開前の予約をしたので、建物の図面と部屋の間取りの図だけで購入する部屋を決める必要がありました。そこでデジタル合成画面で部屋の内外を一通り見せてもらって、東京都心の夜景がキレイだった方角に開口部がある部屋を選びました。
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それも10階以上じゃないと昼間の眺めが良くないというので、怖くないくらいの高さで15階を選んだら、これが西向きで日差しがガンガン当たる。夏の間は遮光カーテンを引きっぱなしで景色どころじゃない。冷房をどれだけ強くしても部屋が暑い。夜も熱が残っているんですよ。しまったなぁ……想像力だけで決めた自分たちの失敗です」
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タワマンは退職後の高齢層からも人気を集めているが、豪華な内装や眺望が自分たちの今後の人生に本当に必要なものなのか。
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「快適に住み続けるための維持費や資金」も計算して、よく考えることが大切だ。
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