【COVID-19】新型ワクチン登場か

2022/03/30

    (COVID-19)の予防をめざして開発している植物由来のウイルス様粒子(Virus Like Particle)ワクチン「COVIFENZ®」(コビフェンツ、開発番号:MT-2766)を、カナダにおいて2月24日に承認を取得した。
    承認を取得後、グラクソスミスクライン社(本社:英国 ロンドン)と共同で発表をした。
     
      カナダ政府とは、最大7600万回分の供給契約を結んでおり、 今年中に2000万回分を供給する予定である。
      また、同国では、すでに昨年12月に承認申請していた。 COVIFENZ®は、GSKのパンデミックアジュバントを併用していることが最大の強みである。 さらに、COVIFENZ®は、「18歳から64歳」までの成人におけるSARS-CoV-2ウイルスによる感染症(COVID-19)の予防を適応とするVLPワクチン。 そのVLPワクチンは、植物を用いて製造されている。
       
        カナダにおいては、昨年4月より本剤のローリングサブミッション*の審査が開始されていた。
        また、同年12月に、申請資料の最終部分として第2/3相臨床試験の第3相パートのデータを提出。 試験実施期間中は、主に変異株が流行していることから、第3相パートの結果では、特に優勢であったデルタ株、ガンマ株に対する有効性はそれぞれ「デルタ:75.3%」「ガンマ:88.6%」という結果になった。
        その際のワクチンの投与に関連する重篤な副反応は見られなかった。
        さらに、日本においても、第1/2相臨床試験を昨年10月から実施中であり、カナダ申請に用いたデータに、日本の臨床試験結果を加えて、2022年度第2四半期の承認申請を目指している形だ。 また、変異株「オミクロン株」への有効性は確認中である。
         
          田辺三菱製薬株式会社は、「新しいタイプのワクチンとなる植物由来VLPワクチンという新たな選択肢を届けることで、世界の最重要課題である感染症予防に努めている」と公式で発表している。

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