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太陽光発電業者が強引な工事 ”無許可”で住民の土地荒し
2022/04/28
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大きな混乱を起こした開発業者の「ディーエスエス」の木下誠剛社長によって、愛知・南知多町では太陽光発電施設の建設を進めたり、住民の土地で木を伐採や道路を破壊するなどがトラブルとなっている。
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この強引な工事の進め方に、2021年12月には、住民たちは業者が購入していない土地に無断で侵入しているとして、工事の停止を訴えた。住民たちは抗議をした。
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その悲惨な工事の内容は、以下の通り。
- ・コンクリートが割れ、通行できなくなった町道
- ・山は広範囲に木が伐採され、山肌がむき出し
- ・境界線が分からなくなった
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このような悲惨工事が起きた原因として「街のルール」があった。
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日照時間が長く、比較的土地が安いことから、南知多町では多くの太陽光発電施設の開発が行われてきた。
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そのため、町は大規模な開発を把握するためにガイドラインを作成。
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そのガイドラインには、事業用の太陽光発電に多い、発電出力10キロワット以上の施設を作る業者は、事前に計画を提出するよう求めた。
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しかし、今回の業者は、そのルールの抜け道を探したのである。
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業者が設置を計画した施設1つ当たりの発電出力は、9.9キロワット。
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つまり、届けが不要なのである。
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しかし、こうした小規模な施設を91か所も建設する計画のため、その実態は大規模な開発と変わらないものだった。
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このような酷い計画に、石黒和彦町長は
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「(業者は)売電する日にちが決まっていると。それまでに突貫工事やっちゃってから、後で謝ればいいと。それは人間として許せません」と語った。
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このような現状に対して町は、業者に対して一度始まってしまった工事自体を強制的に止められないのが現状だ。
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大きな混乱を起こした開発業者、木下誠剛社長は「会社が購入した土地以外での開発を認めたうえで、土地の所有者への確認が不十分だった」と説明した。
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しかし、南知多町のガイドラインを逆手に取り、計画の提出を逃れたという指摘については「ガイドラインの中の必要な項目についてのチェックは、(計画を)出していなくても事実確認をさせていただいて…。届け出逃れでは、絶対にないです」と主張した。
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その後、2月13日には、木下社長は誤って伐採した木の賠償や緑化対策などを進めることを約束。
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業者は住民の反対運動を受けて計画を一旦白紙に戻したが、荒らされた土地や失った緑など問題は残されたままだ。
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