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高級食材の「ウニ」大量発生で叩き割り駆除
2022/08/22
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鳥取県琴浦町の海底では20日。
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高級食材のはずのウニを叩き割り、駆除活動を行う漁師たちの姿があった。
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鳥取県琴浦町の菊港近くの海底の素潜り漁師たちは、ウニを捕獲するのではなく、鉄の棒などを使って、次から次へと叩き割ってウニを駆除していました。
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その地元の漁師たちによると
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「ウニの大量発生ですね。背が立つくらいの浅い所にも、びっしりいます。サザエやアワビにも影響してくるし、悪いことばっかりです」
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このように、鳥取県の日本海沿岸では、2~3年前からムラサキウニが大量発生していることからアワビやサザエが激減し、捕れなくなっている。
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この事態に鳥取県漁業調整課 氏良介(課長)さんは
「ウニが海藻を食べてしまって磯焼けの状態になると、鳥取県の特産であるアワビ・サザエのえさが無くなって漁獲量が減ってきます」と語っている。
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鳥取県漁業調整課 氏良介(課長)さんの言う「磯焼け」とは、海藻が生い茂る「藻場(もば)」が無くなる状態のことを指している。
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「藻場(もば)」は、温暖化による水温の上昇で海藻が枯れていき、頑張って新芽が出たとしてもムラサキウニは水温が高いと活動的になるため、新芽を食べ尽くしてしまうのだ。
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その「飢餓に強い」という特性のせいで「磯焼け」の海底がどんどん広がっている。
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実際にその土地のムラサキウニを食べてみると「中身がスカスカ」のため、商品にできない出来だった。
磯やけは、それほどウニの質を下げてしまうものなのだ。
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しかし、対策としてムラサキウニを陸にあげると産業廃棄物として処分費用がかかってしまう。
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そこで県は、海中でウニを叩き割るプロジェクトを始めたのだった。
このプロジェクトについて鳥取県漁業調整課 氏良介 課長は「地区によっては、ボランティアダイバーとかに入っていただいて、一般の方にも協力していただきながら駆除していきたいと思っています」と語った。
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鳥取県は今後、県内14地区で、2年かけてムラサキウニを駆除活動をしていくとのこと。
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