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東大が「メタバース工学部」開設へ 仮想空間で中高生や社会人に発信
2022/10/07
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今まで、インターネット上の仮想空間「メタバース」が、デジタル広告やネット通販以外でも活用が広がっている。
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メタバースを使った教育プログラムを9月に開設する東京大学は、通信技術などを基盤を支えていく技術開発が進んでいる。
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これらの技術開発は、対象や用途を広げていくことが期待されている。
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東大は「メタバース工学部」を開設する予定で、年齢や性別、居住地に関係がないアバターと呼ばれる分身を操作するメタバースの特性を生かしながら、工学系教育の情報を提供し、学べるシステムを構築していくのだ。
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また、活動内容として「工学キャリア総合情報サイト」を立ち上げ、工学系人材の将来設計に役立つ情報を交換する機会を設けることや中高生が進路を決めるために工学部の実情に触れる研究室見学などを実施したりする予定だ。
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そして、社会人向けの学び直しを支援する講習も来年度以降に開講する計画で、メタバースの運営を通じて、最新のデジタル技術を学習できるようにする狙いだ。
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このメタバース工学部開設に関して、東大大学院工学系研究科の染谷隆夫研究科長は「学生の均一化が課題になっている。新しい考えや広がりのある人たちが議論に参加し、意見をぶつけ合うことが東大の教育を高めることになる」と語った。
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一方、人工知能(AI)やデータ分析など、ますます需要が高まるデジタル技術は工学系の研究を基礎としている。
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このような工学部の学生の多様化は、東大にとって喫緊の課題でもある。社会人や学生が垣根を越えて議論できるメタバースを通じて知識の総合拠点に変えていく考え方だ。
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例として、デジタル広告などを手掛けるバスキュール(東京都港区)は、国際宇宙ステーション(ISS)での船外活動を体験できるメタバースの開発などが挙げられる。
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このメタバース開発によって宇宙航空研究開発機構(JAXA)などと連携し、宇宙利用の拡大に一役買うのが目的で、今後は連携する企業を増やし、ISSがロケットなどとドッキングする様子なども体験できるようにしたいと考えている。
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バスキュールの朴正義社長は「リアルの社会では離れていても、同じ活動ができる空間が増えていくことがメタバースの成功につながる」と指摘。
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メタバースは、コンピューターグラフィック(CG)や円滑なコミュニケーションを可能にする高速通信などで、リアルと変わらない体験ができる〝没入感〟を求める技術開発を大きな方向性として打ち出している。
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