フィンランドのNATO加盟選択を全面支持

2022/06/09

     
      5月12日、フィンランドのニーニスト大統領とマリン首相は、共同声明で「フィンランドは北大西洋条約機構(NATO)に「遅滞なく」加盟申請しなければならない」と表明しました。
       
        隣国のスウェーデンもフィンランドの動きに追随する見通しであり、ロシアのウクライナ侵攻を受け、両国は冷戦を通じ維持してきた中立政策を転換することになっていきます。
         
          また、フランスのマクロン大統領は、北大西洋条約機構(NATO)への加盟選択を「全面的に支持する」と伝えました。
          さらに、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は、「スムーズかつ迅速な」加盟プロセスを進めることを表明しています。
           
            米ホワイトハウスのサキ報道官は「フィンランドとスウェーデンがNATO加盟を申請するなら、われわれは支持し、両国のいかなる決定も尊重する」と語りました。
             
              ドイツのショルツ首相も、フィンランドの決定を「フィンランド大統領と電話で話し、独政府による全面的な支持を伝えた」とツイッターに投稿。
               
                よって、ロシアと800マイル(約1300キロメートル)の国境を共有しているフィンランドは、米国主導の軍事同盟への加盟に一歩近づいたのです。
                 
                  フィンランドは、2014年のロシアのクリミア併合以降、NATOとの協力を徐々に強化していましたが、ロシアとの友好関係を維持するためNATOへの加盟は控えていた。
                  しかし、ウクライナ侵攻で認識が変化し、直近の世論調査では76%が加盟を支持した結果が出ています。
                   
                    このことについて、ロシア大統領府のぺスコフ報道官は、フィンランドのNATO加盟は「間違いなく」ロシアへの脅威であり、NATO拡大は欧州と世界の安定につながらないと主張しました。

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