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年金「十分だと思う金額」20万円未満は12.5%のみ。「少ない」と感じる人も多い
2023/11/05
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厚生労働省の「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」によると、100%年金だけで生活している人は「全体の44%」であり、半数以上は年金だけで生活していけていないのが現状だ。
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総務省統計局の「家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 詳細結果表」によると、60歳代の平均貯蓄額は「2359万円」となっている。
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では、「貯蓄額4000万円以上」の割合はどのくらいいるのだろうか。
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貯蓄額4000万円に到達している世帯は全体の18.11%を占めており、貯蓄割合の中で最も高くなっている。
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さらに貯蓄2000万円以上まで世帯幅を広げると全体の45.34%となり、約半数の世帯は老後までに貯蓄ができていることが分かる。
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一方で、貯蓄が100万円に満たない世帯が約7%を占めている。
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老後に受け取れる年金月額の平均を紹介してきましたが、どちらも年金だけで生活していくにはギリギリまたは赤字になる金額といえる。
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まず、夫婦ともに「厚生年金受給」の世帯が下記の条件で65歳から85歳まで老後生活を送ると想定してみる。
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貯蓄額4000万円、月々の消費支出30万円、年金受給額:2人合わせて28万円と仮定すると、毎月の赤字は2万円となるため、赤字を貯蓄から補填する場合は20年間で約500万円必要になる。
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貯蓄額は4000万円であるため、介護費用やリフォーム費用が追加されたとしても十分安泰な生活を送れるであろう。
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では、夫婦ともに「国民年金受給」の世帯が下記の条件で65歳から85歳まで老後生活を送ると想定してみる。
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貯蓄額4000万円、月々の支出費用30万円、年金受給額:2人合わせて10万円と仮定すると、毎月の赤字が20万円となり、20年間の赤字分を貯蓄から取り崩すとなると、4800万円が必要だ。
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さらに、介護費用やリフォーム費用がかかるとなると、貯蓄はマイナスとなり安泰とは言い切れなくなる。
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一概に「貯蓄が多いから老後は安泰」というわけではなく、老後の収入や生活スタイルによっては貯蓄が多くても生活が困窮する可能性もあるため、老後の収支をシミュレーションしたうえで賢く貯蓄をしていけると良いだろう。
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60歳代で貯蓄4000万円以上を達成している世帯は約18%となっていますが、人によっては貯蓄が多くても老後に安泰な生活が送れるとは言い切れない。
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反対に貯蓄が少なくても、老後の年金月額が多かったり、生活支出が少なかったりすれば暮らしていける可能性も十分にある。
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「老後の備えとしてどのくらい貯蓄しておけばいいか分からない」という方は、まずはご自分の将来受け取れる年金額を「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」などで確認しておくことがおすすめだ。
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自分の将来の収入を把握したうえで、消費支出を想定し、自身の生活スタイルにあった金額を早いうちから貯めておくことが安泰な老後生活を送る第一歩になるであろう。
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