パソナ「本社機能移転」から2年後のいま「淡路島」はどう変わったのか

2022/06/22

    人材派遣大手・パソナが兵庫県の淡路島に新設した「ワーケーションハブ鵜崎オフィス」には、真っ青な海と空が広がるカウンターがあり、特別感を味わう事ができる。
     
      このオフィスは、自然豊かな環境の中で、ワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わる「ワーケーション」を実践している。
      ここのオフィスは、元々、土産物店だった海沿いに建つ建物を改装し、約120人のパソナの社員が働いているのだ。
       
        この計画は、2020年9月に新型コロナウイルスの流行でテレワークが急速に増えるなか、パソナが東京にある本社機能の一部を、段階的に兵庫県の淡路島に移転すると発表したことにより大きな話題を呼んだ。
         
          パソナは、この発表の1か月後に淡路島へオフィスの移転が始まり、2021年12月時点で、東京の本社で働く約1800人のうち約350人が淡路島に移住した。
           
            また、2024年5月末までには、約1200人が移る予定 であり、転勤については、社員本人の意向を尊重し、基本的には希望した人だけが移り住んでいるようだ。
             
              現時点では、淡路島に6か所のパソナのオフィスがあり、「ワーケーションハブ鵜崎オフィス」を含めた、ほとんどのオフィスが、島の北部に位置する淡路市にある。
               
                また、複合文化リゾート施設「淡路夢舞台」にも、パソナがオフィスを構えており、利用客が減って店を閉めたレストランをそのまま居抜きで利用している。
                 
                  その名残りとして、フロアが広々としており、デスクのすぐ横にはビールサーバーが当時のまま残っている。
                  しかし、パソナはその名残りを活かし、施設にお金を掛けて改装することなく、そのままオフィスに転用している。
                   
                    では、パソナ社員は、このオフィス移転をどのように感じているのか。
                     
                      夫婦ともにパソナに勤め、昨年家族とともに淡路島に引っ越してきた男性社員は、このように言っている。
                       
                        「東京では通勤で1時間も満員電車に乗っていたが、こっちでは車で10分。最初は子供が学校に馴染めるかどうか心配だったが大丈夫でした。今はここで少年野球をやっています」と、淡路島での生活に満足しているという。
                         
                          また、パソナの広報部担当者は「淡路島に来て考えるようになったのは、健康について。食べるものとか今まで考えなかったことについて、考えるようになった」と、淡路島に来てからの自分自身の変化を語っている。
                           
                            パソナグループは、2026年に創業50周年を迎える。
                            南部代表は、「まだまだこれからやりたいことが増えてきているから。あとの80%は図面に入っていて、あるいは色々な計画を立てたものを実行に移していくだけです」と語った。

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