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人間なら「120歳」のコアラ、「みどり」おばあちゃん長寿の秘密
2022/10/14
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コアラは、その愛くるしい姿が人気である。
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兵庫県南あわじ市の観光施設「淡路ファームパーク・イングランドの丘」で暮らす雌の「みどり」は25歳。
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人間の年齢で例えると、120歳を超えるおばあちゃんであり、飼育下では世界最高齢となっている。
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平均のコアラは、15歳で天寿をまっとうするはずだか、なぜこんなに長生きができたのだろうか。
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みどりは、止まり木の上にあごをちょこんと乗せ眠たそうで、50センチほどの高さに座るのが定位置だ。
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コアラ館の天井には4台のカメラが設置しており、飼育の6頭のコアラを見守る。
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そのうち1台はみどりだけを映し、異変を見逃さないように24時間撮影。
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そして、飼育員が動画をすべてチェックしている。
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そんな人間の心配をよそに、みどりの食欲は旺盛で、若いコアラと変わらずユーカリの葉を1日に300~400グラム食べている。
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コアラは高齢になれば、前歯や奥歯などがすり減って食べられなくなるはずが、歯はしっかり残っており、「かみ合わせも良好で、木につかまる握力もある」と飼育員も不思議顔だ。
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1997年2月、みどりは、県と姉妹提携する豪・西オーストラリア州で誕生し、2003年に淡路島にやってきた。
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特に大病をすることがなかったため、21年にギネスワールドレコーズ(英国)から飼育下のコアラで「史上最高齢」と「存命中の最高齢」の二つの記録に認定された。
コアラの主食はユーカリのみ。
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そのため、イングランドの丘は園内で10種類を栽培し、島内3か所の農家や、冬場に備えて鹿児島県内の農家とも栽培を契約している。
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そこで、やっかいなのはみどりの好みがコロコロ変わることであり、食べる様子を見ながら、与える種類を変えているという。
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まだ食欲はあるものの、以前に比べて量は減っているといるが、飼育員に葉をちぎってもらい、口元に運んでもらって食べている。
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コアラは盲腸が長いことから、悩みは便秘。
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その便秘を解消するため、飼育員はおなかを10~15分かけてマッサージし、消化を促している。みどりはマッサージ中、気持ちよさそうな顔をするという。
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みどり来園時から担当する後藤敦さん(40)は「生命力の強さに驚かされてきた。みどりがいなくなることは想像できず、できる限り長生きしてほしい」と望んでいる。
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みどりのほか、雌の「のぞみ」が14歳で国内3位の高齢、雄の「ゆうき」が13歳と長寿のコアラが施設で暮らしている。
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温暖な気候とともに、えさの手渡しなど熱心な飼育でストレスを抱えていないことが良い影響を与えているとみられる。
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