世界で最も細身の超高層ビル、米マンハッタンに完成

2022/06/18

    世界で最も細身と言われている「スタインウェイ・タワー」が完成した。
    これによって、米ニューヨーク・マンハッタンの有名なスカイラインに新たなランドマークが加わったのだ。
     
      「スタインウェイ・タワー(別名:111ウェスト57thストリート)」の開発業者によると、このスタインウェイ・タワーの建物の幅と高さの比率は、1:24で「世界で最も細長い超高層ビルなのだ」と語った。
       
        また、「スタインウェイ・タワー」は、約435メートルの高さを誇っており。西半球で最も高いビルのひとつとも言われている。
        つまり、「スタインウェイ・タワー」はニューヨーク市にある「ワン・ワールド・トレード・センター」の約541メートル、「セントラル・パーク・タワー」の約472メートルの次に高いものだ。
         
          この盛大なマンハッタン・ミッドタウンの開発には、スタインウェイ・タワーの84階にまたがる60戸のアパートや、隣接するスタインウェイ・ホールの建物も含まれている。
           
            NYの代表的なタワーとも言われるであろう「スタインウェイ・タワー」は2013年に着工を開始しており、設計したのはニューヨークの建築事務所ショップ・アーキテクツだ。 また、JDSディベロップメント、プロパティー・マーケッツ・グループ、スプルース・キャピタル・パートナーズの3社が建設を担当したのだ。
            ショップ・アーキテクツのグレッグ・パスカレリ所長は、CNN宛てのメールの中で、スタインウェイ・タワーを「桁外れの大きさと雄大さを兼ね備えたプロジェクト」と高評価した。
             
              1970年代、香港にはスカイライン「ペンシルタワー」とも呼ばれている超細身の高層ビルもあり、それ以来、ニューヨークなどの主要都市も追随した。
               
                スタインウェイ・タワーを設計した建築家らは、自分たちの目標を「タワーの所在地の歴史的ルーツを祝いつつ、ニューヨークのスカイラインの新しくすることで、大胆な解釈を作り出すことだ」と語る。
                 
                  また、ショップ・アーキテクツのパスカレリ氏は「我々は、ニューヨークで開発される超高層ビルについてさまざまな先入観を持っていた。しかし、それらは全てこれまで一度もなされたことがなかったことを行う機会に置き換えられた」と述べたのだ。
                   
                    スタインウェイ・ホールに追加される形で建設された「スタインウェイ・タワー」だが、スタインウェイ・ホールは25年に建てられた歴史的建造物であり、ピアノメーカーのスタインウェイ・アンド・サンズの旧社屋やコンサートホールとして知られている。 そのような文化的拠点が高級住宅に生まれ変わったのだ。
                     
                      「スタインウェイ・タワー」を設計したショップ・アーキテクツは、「マンハッタンの超高層ビルの黄金時代」やニューヨークのアールデコ建築の歴史からインスピレーションを受けた」と語った。
                       
                        その言葉の通り、スタインウェイ・タワーのファサード(正面部分)には、テラコッタのブロックが使用されているほか、光の当たり方や見る角度によって違った色、質感に見えるのだ。
                         
                          現在、スタインウェイ・タワーは入居者が募集中。
                          また、細身のため、建物の幅は非常に狭いが、販売価格は、寝室2つのアパートの775万ドルからペントハウスの6600万ドルまで幅広い。
                           
                            今回設計されたスタインウェイ・タワーは強力なメッセージであり、上階のトリプレックス(3階建て)のペントハウスからはセントラルパークを一望できる。

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