逃げ惑う乗客、ホームにスマホや靴散乱 山手線刃物ふりまわし
2023/07/05
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25日の夕方、刃物を持った男性によるトラブルに見舞われたJR山手線の車両には、新聞記者も同乗していた。
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男性の身柄が確保された新宿駅のホームには、逃げる乗客が落としていったとみられるスマートフォンや帽子、靴などが散乱し、パニックの大きさを物語っていた。
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午後4時ごろ、山手線外回りの電車は新宿駅に到着後もドアが開かず、トラブルを伝える車内放送が流れた。
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間もなくドアが開き、「車両に乗らないでください」というアナウンスが聞こえたものの、車内は意外にも落ち着いていた。
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数十秒たった頃、ホーム上を駅員が慌ただしく走っていく姿が見え、「逃げないとヤバイよ」と大声で話ながら反対方向に逃げていく女性もおり、警察官も深刻な様子で集まってきたため、ホームに降りた。
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数分後、「山手線内に刃物を持った男が現れましたが、確保されました」との構内アナウンスが流れ、駅員の車両点検の後、運転が再開された。
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このような状況に、同じ電車に乗っていた歯科衛生士の女性(25)は「隣の車両から『キャー』と言いながら大勢の乗客が走って逃げてきたので、何が何だか分からないまま一緒に逃げた。もみくちゃになり、靴も脱げてしまった」と焦燥した様子で話しながら、はだしで靴を探していた。
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また、別で靴などを探していた女性会社員(24)は「新宿で止まったのにドアが開かず、『何でだろう』と思っていると走って逃げてくる人がいた。流れにのってとにかく逃げるしかなかった」と話した。
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結果的に、JR山手線内での刃物トラブルで、身柄を確保された男性が警視庁新宿署の事情聴取に、自身を料理人だとし、「勤め先の飲食店から刃物2本を持ち帰って電車に乗った」と説明しているという。
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電車内は閉鎖的な空間のため、パニックは伝染しやすい。
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その中でも適切に逃げ場を確保することや状況把握する事が、今後の課題ではだろうか。
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