新潟豪雨・避難所に100個以上積まれた「山崎のパン」避難民が大感謝!

2022/08/05

    8月3日に、東北地方から北陸地方にかけて集中的に襲った豪雨。
    その豪雨の爪痕は非常に激しく、新潟県や石川県の一部では、住宅崩壊や道路陥落などの影響で、現在も通行止めが続いている。
    そのなかでも、特に降水量が多いとされた新潟県村上市では、4日に9カ所、翌5日に2カ所の避難所が開設されるほど、豪雨の被害が酷かったのだ。
    避難所が開設されたうちのひとつである、村上市・荒川地区公民館では、十数人が荷物を抱え、避難している姿が目立った。
    必死に避難を終えた70歳女性は「3日の夜中に玄関から浸水してきたと思ったら、一気に水位が増えて膝くらいまで水が浸かりました。大雨注意報は出ていましたが、まさかここまでになると思わなくて、パニックになりましたよ」と語った。
    避難をしている中で特に際立った光景が公民館に入ってすぐの入り口と、被災者が身を寄せる館内の2カ所に100個以上積まれた「山崎製パン」のパン。
    このパンに関して、先程の70歳の女性は 「一人暮らしで、どうすればいいか分からず、何も持たずに避難所に急いで来ました。翌日、水が引いてから、近くの銀行やATMに行ったけど、どこも壊れていて、お金が下ろせないでしょ。食べ物もなくて、困ってたら『山崎製パン』の方がたくさん差し入れしてくださって、本当に助かりました。嬉しかったですね」と語った。
    また、別の避難中の75歳の女性も 「家に帰っても、水道が止まってるから料理できないの。自宅の中も泥だらけで、それどころじゃないしね。でもここには、いろんな種類のパンを持ってきてくれたからね、安心できるよ」 と続いた。
    山崎製パンは、東日本大震災や阪神淡路大震災のときにも、大量の差し入れをしたことで知られている。
    このような迅速に差し入れをなぜ、できるのかを同社に問い合わせてみると「8月4日に、弊社は村上市役所含めて計6カ所に、自社のトラックでお届けさせていただきました」 「災害が起きたのだから、パンを配るのは当然です」と回答を得た。
    このような事が、いつか世の中で当たり前になっていくことを祈っている。

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